受賞の知らせを学校の廊下で担任から聞き、驚いた。「めっちゃびっくりして大きな声を出してしまった。すぐにおじいちゃんに報告した」と笑顔がはじける。
宮崎西高付属中(宮崎市)の3年生。新聞に親しむきっかけは、幼いころから見ていた、毎朝新聞を読む祖父の姿。「どんなことでも知っていて、祖父との会話は楽しい」と声を弾ませる。
コンクールに応募した作文は、祖父の新聞の読み方や、スクラップ記事を友人と共有したことなどを通してさまざまな新聞の楽しみ方があることを知った経験を紹介。「新聞を読むと新しい世界の知識が得られる。それを誰かと共有することで、人生が豊かになる」とつづった。
スクラップは中学1年の時、学校の取り組みで始めた。動物や季節の食事、仲のいい家族の話―。気になった文章には蛍光ペンで印を付け感想も添える。
ただ同級生の社会問題や経済情勢に関するスクラップと自分が選んだ記事を比べて恥ずかしく感じたことも。しかし友達から「こんな記事があるなんて知らなかった。心がぽかぽかする」と言われ、新聞の楽しみ方は人それぞれと感じた。
将来の夢はアナウンサーで、苦手な難しい言葉が多い記事も積極的に読むように心掛けている。「分からない記事は友達と一緒に考える。理解できたら1歩だけ大人に近づいた気分になります」。
夏までバスケットボール部に所属し、高校2年の姉とは大の仲良し。休日は得意の即興ダンスを披露し家族を楽しませる。15歳。