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さまざまな自転車競技が一堂にそろうイベントを県内で初開催した 西田和広(にしだ・かずひろ)さん

2021年12月29日
 県内で初めてBMXやマウンテン、ロードバイクなどの自転車競技が一堂に会し、大会や試乗などを通して魅力を発信するイベント「Chain Ring(チェーンリング)」を開催した。構想から約5年。会社勤めの傍ら準備に奔走し、新型コロナ禍などによる2度の延期を経て開催にこぎ着けた。「これが第一歩。来年以降も継続していきたい」と力を込める。

 自転車好きが高じて、さまざまなジャンルに精通。中でも学生時代から始めたBMXは、全日本選手権で3位に入ったこともある実力者だ。2012年に宮崎ストリートスポーツ振興協会を発足。以降、同会代表として、子どもたちへの指導や、BMXの試乗会を開催するなど自転車競技の普及に努めてきた。

 イベントの発端は、「さまざまな自転車競技が集まった方がより多くの人に魅力が伝わる」との思い。施設・道路の利用申請や後援依頼、参加者の募集など、手弁当で準備を進めた。ようやく開催までこぎ着けた今年4月は悪天候、同9月はコロナの感染拡大で延期に。それでも諦めず、今回は日本トップクラスのBMX選手ら30人の競技を大勢が観戦するなど成功に導いた。

 東京五輪で日本勢がスケートボードなどのストリートスポーツで活躍したことで「門前払いが多かった後援依頼が変わった。スポーツとして見てもらえるようになった」と変化を喜ぶ。宮崎市高岡町で妻と1男1女の4人暮らし。「一人でも競技者が増え、宮崎から金メダリストを出すのが夢」と笑顔を見せる。39歳。

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