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宮崎市副市長に就いた 帖佐伸一(ちょうさ・しんいち)さん

2022年3月3日
 清山知憲宮崎市長から副市長就任に向けた打診があったのは、1月下旬の市長選投開票から1週間ほどたった頃。役員を務めていた団体での業務への影響や自身の気力、体力など熟考を重ね、「市職員としての経験を市民の役に立てることができればと、身の引き締まる思いで引き受けさせてもらった」と語る。

 市上下水道局長を退いてから約3年間、市役所では多くの事務処理ミスや不祥事が続いた。「仕事はチームワークが大切。組織として正しい判断ができる態勢を、全員で取り戻す」と、市長の掲げる市役所改革を成し遂げる覚悟だ。

 期待されるのは市長と職員、市議会の橋渡し役。「40代以上の係長はおおよそ顔を覚えているつもり。議員も昔からのメンバーが多い。若い人も含め、何でも相談してもらいたい」と話す。

 介護保険制度のスタート時、同市の要介護度の認定を担当。国の基準で軽度判定されてしまう認知症の人をすくい上げようと、同僚らと昼夜問わず議論を重ねた。「市民に不利益があってはいけない」と抱いた思いは今も変わらない。

 市役所入庁後はサッカー部に入り、コロナ禍前までOB戦に出場するなどしてプレーを続けた。今も、ジョギングで汗を流すスポーツマンだ。

 大の焼酎好きで、休肝日は週1日。疲弊する繁華街にも知人が多く、「苦労は十分理解している。新型コロナが落ち着けば対策を考えなければならない。個人的にも”支援”する」と約束した。宮崎市中西町で妻(65)と2人暮らし。66歳。

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