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県町村会長に就任した日之影町長 佐藤 貢(さとう・みつぐ)さん

2022年3月12日
 尊敬する前会長の黒木定蔵西米良村長から重いバトンを受け取った。新型コロナウイルス感染症や人口減少、地域交通網維持など多くの課題に直面する。「17町村長で協議して一つにまとまり、国や県へ政策を提言、要望していく。住民と直接接しているのは前線の自治体なのだから」と身を引き締める。

 コロナ対策を最優先に掲げる。「町村独自では限界があり、飲食店の規模や状況も異なる。県や市町村と情報共有しながら取り組みたい」と話す。地域間幹線バス路線については、県が基金創設や新規事業者の参入支援策などを発表し、存続への姿勢を鮮明にした。「町村会として声を上げてきた成果でもある。お年寄りや観光客らの移動手段をどう維持するかは大きな課題だ」と注視する。

 デジタル化など小規模自治体では解決が難しい課題も山積する。だからこそ、「共通する課題を取りまとめ、共同で研修や導入をするなど効率的に対応したい」と意欲的だ。

 日之影町長は3期目で、中山間地の実態を熟知している。新庁舎内への図書館設置や住宅整備、子育て支援充実などを進め、移住定住促進を図る。「町村会長となり忙しくなるが、得られる人脈や経験を町のためにも生かしたい」と話す。

 昨年12月に母親のキミエさんが93歳で亡くなった。「裕福じゃなかったが、おふくろのおかげでここまで来られた」。毎朝、遺影に線香を上げる。同町七折に妻と2人暮らし。65歳。

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