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陸上自衛隊都城駐屯地司令に就任した 谷雅和(たに・まさかず)さん

2022年4月7日
 「一丸となれ」。3月17日付で着任し、約千人の隊員にトップとして訓示した。「隊員一人一人にさまざまな才能があり特技もある。それを自分だけのものにせず、連携を取って全体のレベルアップを目指してほしい」との思いを込めた。

 父親も陸上自衛官だった。故郷・大分で、父親が勤務していた別府駐屯地(第41普通科連隊)に足を運ぶ機会も多く「自衛隊は身近な存在で、自然と自衛官を志した」。別府青山高校から防衛大学校へ。1997年に秋田駐屯地(第21普通科連隊)で小隊長となり、幹部としての道を歩む。

 本県特有の南海トラフ巨大地震への備えだけでなく、南西諸島の離島防衛など課題は多い。自衛官としての心構えは「地域と共に」「地に足を着ける」と表現。「いつ何が起きるか分からない。有事に即応するための部隊。常に国民、県民に寄り添う姿勢が大切だ」と力を込める。

 幼少から中学までは剣道、高校・防大はハンドボール部に所属。中学と高校ではキャプテンを務めた。「個人競技とチーム競技をやったことで、個人のレベルアップとチームとしての連携の大切さが分かった」。個の力を高めつつ、連携し組織の練度を高める。「スポーツで学んだことは、今にも生きている」

 趣味は野球観戦で、巨人と楽天のファン。宮崎キャンプも楽しみだが、妻と3人の娘が暮らす仙台市の自宅は「本拠地・楽天生命パーク宮城から徒歩1分」と屈託なく笑う。初の都城勤務で「食べ物や焼酎も楽しみ」。防大41期の1等陸佐、47歳。

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