定数3減で激戦となった西都市議選に初挑戦し、38歳で初当選。「若い世代や女性の新しい政治に期待する輪が広がり、後押ししてくれた」と喜びを語る。ただ58・94%で過去最低だった投票率には「投票を習慣にする教育が必要。自分も子どもたちに政治や議員の仕事を伝えたいし、さらなる女性の政治参加も必要」と訴える。
市内で茶業を60年超営んでいた一家の3姉妹の末っ子。繁忙期は生産者が助け合い、子育てや教育も地域で支える。そんな絆に育まれて地元の都於郡中、宮崎第一高(宮崎市)を卒業し、お茶の水女子大に進学。大手の建築会社、その後、不動産会社で勤務した。
営業職では「話をしっかり聞き、落としどころを探りまとめる」。管理職としては「適正に合わせて仕事を楽しんでもらうよう心がけた」と振り返り、これらの経験を政治家として生かしたい考えだ。
「故郷は常に心にあった」。仙台在住時に東日本大震災に遭い、復興へ住民が力を注ぐ姿を目の当たりにした。同時に人口減が進む西都を思い、コロナ禍で政治の重要性も感じ、帰郷を決めた。仕事を辞めて挑戦する姿に共感し、選挙戦を支えてくれた人への感謝も忘れない。
政治家としてまず目指すのは、安全なまちづくり。そして西都市外にも目を向け故郷を発展させたいと願う。「他の自治体とつながると情報が集まり相乗効果が増す」と描く。オフの楽しみは外国人と英語でコミュニケーションを取ること。「多様な価値観を学べる」と意欲的だ。