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県議会副議長に就いた 右松隆央(みぎまつ・たかひろ)さん

2022年5月3日
 県議3期目で、第100代となる県議会副議長に選出された。大役に「県政のチェック機能を担うのはもちろん、県民としての皮膚感覚で政策提言できる議会となるよう力を尽くしたい」と決意を語る。

 政治を志したのは、都内で保険のセールスマンをしていた20代半ば。飛び込みで1日100軒を回る中、苦しい生活から抜け出せない人々を見て、より良い社会づくりを心に誓った。

 36歳で宮崎市にUターンし、落選も経験して42歳で県議初当選。順風満帆ではなかったが、地に足を付けて取り組む政治活動の土台を築いた。象徴が浪人時代に開始し、15年目を迎えた同市・江平交差点での平日朝の街頭演説。「言葉にすることで、政策や政治への思いが骨の髄に染みこんでいく」と語る。

 2期目には、県立宮崎病院建て替え費用の増額を巡る問題で、厚生常任委員長として議会内の調整に奔走。最新の機器や施設が県全体の研修医確保につながるとの思いを同僚議員らに熱く説いた。

 夏の参院選、年末と目される知事選、来春の統一地方選と、今後続く大型選挙でも低投票率が危惧される。「ネット投票や期日前投票所の増加なども有効だが、地方選挙は地元に対する誇りを伸ばすような地道な主権者教育が最も大事。候補者を見る目も育つ」

 長男(22)、長女(19)は大学在学中で、子育ても間もなく一区切り。趣味らしい趣味はなく、「生け花や茶道など多趣味の妻(51)に時間をつくってあげたい。家でビールが飲めれば十分」と笑う。53歳。

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