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宮崎地検検事正に就任した 眞田寿彦(さなだ・としひこ)さん

2022年5月13日
 「処罰すべき者を処罰し、職員一丸で県民の安心安全を守っていく」。初の検事正ポストに就き、宮崎地検トップとして掲げた明快な抱負には「検察としての責務を果たす」との強い決意がにじむ。

 東京都出身。「正義の味方」に憧れ、学生時代に検事を志した。中央大法学部を卒業後、1995年に東京地検で任官。同地検特別公判部副部長、同地検総務部長などを歴任し、財政経済や刑事などさまざまな事件も経験してきた。

 地検での勤務が多く、自身を「現場系」と表する。「『国民の信頼を守ること』を大切にし、誠実に真相解明に取り組み続けてきた」と振り返る。

 東京地検では、特捜部を通算2年9カ月経験。「一から捜査をしていく過程で、改めて警察の大変さと重要性を再認識した」と述べ、本県でも「警察をはじめとする関係機関としっかり連携していく」と話す。

 着任会見では「被害者の苦痛が和らぐよう最大限努力していく」と強調。職員には、やりがいを持って仕事に当たってほしいとの思いから「主体性を持ち、楽しんで働いてほしい」と呼びかけた。

 本県を訪れたのは初めて。「人が優しく、自然がきれいで食べ物がおいしい」と印象を語る。高千穂峡やえびの高原など、まずは県内の景勝地を巡ることを楽しみにしている。

 「思い立ったら即行動する性格」で趣味は多い。剣道は高校時代に3段を取るほどの腕前だ。「宮崎ではどんな趣味に出合えるか、今から楽しみ」と頬を緩める。宮崎市内の官舎で一人暮らし。59歳。

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