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LINEスタンプ販売を手がけ、友達登録50万人を超える 内田憲彦、和絵(うちだ・のりひこ、かずえ)さん

2022年5月25日
 宮崎市の合同会社「Kazue(カズエ) Design(デザイン)」は夫婦2人だけの会社ながら、販売するLINE(ライン)スタンプ「仲良しともだち」が年配女性らの共感を集め、公式アカウント友達登録は50万7千人を誇る。

 同社は10年前から3千個近いスタンプを描いてきたイラストレーターでデザイナーの代表社員内田和絵さん(44)=写真右=と販売企画マネジャーの夫憲彦さん(41)が2020年に設立。LINEの枠を超えた額装キャンバスアートや文具など関連グッズも手がける。互いを「絵を描く以外を全部担当してくれ、デザインの良き相談相手であり理解者」(和絵さん)「1人ではできないことが2人ならできる」(憲彦さん)と認め合い、温かく優しさに満ちたキャラクターたちの世界観を大切に育んできた。

 4月には2人の念願だったキャラクターイラスト集「はるちゃんとふうくん」(角川書店、1210円)を「Kazue」名義で刊行。厳選したスタンプを組み合わせ、四季の移ろいとともに何げない毎日にある幸せの物語を紡いだ。日々の創作で和絵さんが表現したいのは平和な日常の尊さ。「一人一人が穏やかでいられることが一番。スタンプやグッズを通じそんな思いを多くの人に伝えられたら」

 和絵さんは山形市、憲彦さんは前橋市出身。種苗会社の営業マンだった憲彦さんの転勤で移った宮崎を気に入り、住み続けて間もなく5年。愛犬ふたば(トイプードル雄、11歳)との散歩と、憲彦さんが宮崎の食材で作る山形芋煮をおいしく味わう時間がかけがえのないひととき。

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