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日向市のワーケーション事業推進に力を注ぐ 平林 由義(ひらばやし・よしのり)さん

2022年8月24日
 宮崎市でコールセンター業務などを手がけるパーソルワークスデザイン(東京)社長。サーフィンを起点にした移住促進や観光振興を目指す日向市の委託を受け、2020年秋から休暇とリモートワークを組み合わせたワーケーション事業の推進・定着に取り組む。「日向の海山川を満喫してもらいながら、生産性の高い働き方ができる環境を、志ある地元の人たちと追求していくのはやりがいがある」 

 実証実験を経て今年2月、同市平岩の商業施設「ステアーズ・オブ・ザ・シー」にある専用オフィスで事業を本格稼働。スペースの貸し出しだけでなく、希望すればコンシェルジュが同行し農業体験ができるプランや管理職向けリーダーシップ研修などを提供する。

 広島県呉市出身。ゆかりのなかった宮崎市に進出したのは02年。県内コールセンターの先駆けの一つとして7人で事務所を構えた。「親切で困った人を放っておけない県民性、ホスピタリティーに可能性を感じた」。以来20年、順調に業績を伸ばし、市内3拠点で800人が働くまでになった。

 「小さい所帯だったのに、県や商工会議所から『この会社は面白い』と熱心で親身なサポートを受け、引っ張ってくれた多くの人たちのおかげで今がある」。日向のワーケーションも「いっぱいもらった恩を返している中の一つ」と言う。

 本業のコールセンターオフィス内装は青島や日南海岸など県内名所をイメージしたデザインを施しており「宮崎への愛を込めた。皆さんと末永く、楽しく仕事ができたら」。59歳。

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