ホーム ひと

県物産貿易振興センター理事長になった 長濵保廣(ながはま・やすひろ)さん

2022年8月31日
 16年ぶりのトップ交代。会員は食品加工・販売、農林水産事業者、経済団体、自治体など553に上る。コロナ禍の今こそ、組織を挙げた販路拡大が求められており「会員の共感を得ながら、実効性ある戦略を示さなければ総力を結集できない」とリーダーシップの大切さを自覚。「スピード感を持ってアイデアを形にし、県産品の良さを国内外に発信していく」と抱負を語る。

 1967(昭和42)年に宮崎空港ビルに入社、2006年に社長に就任し、18年から会長を務める。今年秋に60周年を迎える同社の歴史とともに歩んできた「ミスター宮崎空港」。信条とする「規模は小さくても、きらりと光る空港」づくりを貫いてきた。

 具体的には国内初の小型機対応の旅客搭乗橋(PBB)を新設するなど利便性向上に注力。オアシス広場で地場産業を盛り上げる物産展、本県の食や文化をテーマにした催事を年間300日以上重ね、地域密着の空港運営に心を砕く。「若いときから営業が好きで、さまざまな立場の人たちと一緒に県産品を販売してきた。事業者の方々の思い、苦労は分かる。やりがいのある役目をいただき、ありがたい」

 郷土色あふれる工芸品を今以上に広めることも重要な課題。「伝統技術の継承、後進育成にも関わってくる。コロナ禍で安らぎ、精神的豊かさをもたらすものとして、日常に取り入れてもらう仕掛けをしたい」

 西都市三財出身。コロナで控えているが、趣味はマージャン、ゴルフ、囲碁と多彩。好きな言葉は「念ずれば花開く」。宮崎市、74歳。

このほかの記事

過去の記事(月別)