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「全日本中学生水の作文コンクール」で優秀賞に輝いた 三浦 世来(みうら・せいら)さん

2022年9月4日
 「目標にしていたので素直にうれしい」。昨年を上回る結果に目を細めた。「全日本中学生水の作文コンクール」で応募作9249点の中から最優秀賞に次ぐ優秀賞(経済産業大臣賞)に輝いた。「『水』というものは私たちの生活に欠かせないものであり、最も基本的なもの―。」との書き出しで始まる作文では、アフリカの水問題や自身の経験を盛り込みながら、水がもたらす可能性をつづった。

 父岳史さん(50)が以前、木城町にあるダムを管理・点検する仕事をしていたこともあり「水は幼い時から身近で関心があった」。水は人々に恵みを与えるという認識だったが、台風や洪水が起こると父が昼夜を問わず現場に出向く姿を見て、「私たちの生活を脅かす存在でもあると知った」。

 同コンクールには中学1年生から毎年出品し、昨年は入選。今回情報収集する中で知った、水不足に苦しむ世界の子どもたちの記事に「私たちの生活ではありえない。衝撃を受けた」。作文は「世界水の日」(3月22日)や水問題に対する国連事務総長の言葉のほか、小学生の時に家族でダムを見学した経験などを交え、多角的な視点から水の大切さや恩恵について掘り下げた。最後は「水と育む輪の中でたくさんの人が笑顔で過ごせるように。それが永遠に続くように」と結んだ。

 宮崎市の宮崎西高付属中3年。日向市在住で、毎日午前4時に起床して電車とバスで約2時間かけて登校している。スポーツも好きで、硬式テニス部のキャプテンも務めた。14歳。

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