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県警本部長に就任した 山本将之(やまもと・まさゆき)さん

2022年9月6日
 「宮崎県の治安確保に全力を尽くす。県民の安心・安全を守るため、力を合わせて取り組んでいきたい」。県警幹部が並ぶ着任式で、トップとしての責任を胸に力強く抱負を述べた。

 県内の刑法犯認知件数はこの10年減少傾向にある一方で、デジタル化に伴いサイバー犯罪が増加。特殊詐欺事件も相次ぐ。台風や南海トラフ巨大地震など自然災害の脅威も。「職員一人一人の現場執行力、組織としての対処能力の向上に努めたい」とし、「いざという時に力を発揮できるよう、より良い職場環境づくりに取り組む」。

 東京大法学部卒業後、「日本が誇る良好な治安を次世代に継承しなければ」と考え、1998年に警察庁入り。警備局警備課調査官などを歴任したほか、在ドイツ大使館で勤務するなど主に警備部門を歩んできた。 2016年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)では大規模警備を担当。オバマ米大統領の広島訪問も急きょ決まり、三重、愛知、広島県警と警備計画を練り上げ、全国から警備部隊を結集。無事に警備を完遂した。

 仕事では「できることを一つ一つ徹底して積み重ねる凡事徹底の姿勢」を大切にする。職員には「各部門において他の追随を許さないほどのプロフェッショナルになってほしい」とエールを送る。

 小学生からラグビーを始め、大学時代はアメフトに打ち込んだ。趣味はスポーツ観戦。就任前から本県産焼酎をたしなみ、本県では「蔵巡りをしたい」。東京都出身。妻と長男を都内に残し、宮崎市の官舎に暮らす。49歳。

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