NTTグループ運営のラグビーチームが再編され、7月に発足した新チーム「浦安D―Rocks」の編成トップを担う。来年の1部昇格、5年後の日本一を目標に掲げ「勝ってなんぼの世界。大好きなラグビーに携われる環境を与えてくれる会社やサポーター、家族らに感謝し、一生懸命強化する」と熱く語る。
日向市出身。小学5年でラグビーを始め、日向高では「花園」の土を踏めなかった。身長185センチの大型バックスは中央大に進み、体を張ったプレーでレギュラーを獲得。トップリーグのNTTコミュニケーションズでもプレーした。当時は観客が少なく「試合以外の部分で、エンターテイメント性を高めることが必要だと思った」。
28歳で引退し、社業に専念。1年後、同チームに請われてスタッフとなった。ファンサービスに力を入れ、着ぐるみを着て観客を出迎えたことも。2017年、ゼネラルマネジャーに就くと、有名アーティストとコラボし、東日本大震災復興試合を実施した。
「日本の概念を変えた」と、吉田松陰や坂本龍馬ら幕末の志士を尊敬する行動派。その視線はチームの「強化」だけにとどまらない。「見る、する、支えるというスポーツ観に『活用する』を加えたい」。体が屈強な選手の食生活や健康管理法を広めたり、引退後のセカンドキャリアとスポーツ指導者がいない地域を結んだりする活動などを描く。「失敗を恐れず、新しいことに挑戦したい」と目を輝かせる。
東京都内に妻と10、8、2歳の子ども3人と暮らす。41歳。