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JA宮崎経済連会長に就任した 新森 雄吾(しんもり・ゆうご)さん

2014年7月3日
 県産農産物の販売・流通を束ねるJA宮崎経済連のトップに就いた。1日に初めて臨んだ全体朝礼で職員に求めたのは“チャレンジ精神”。「人口減やニーズの多様化が進んでいる。農家の収入アップにつなげるためには、従来の販売方法を一から見直すぐらいの覚悟も必要だ」と語る。

 4期12年会長を務め、県内外の政治・経済関係者とパイプのあった羽田正治氏(76)からバトンを受け取った。「プレッシャーはあるが、比べても仕方がない。自分らしくやっていきたい」と重圧に向き合う。「職員のアイデアに耳を傾けながら、ボトムアップのかじ取りを目指す」

 JA都城出身。かつては、各地区JAとの二重構造にある経済連の存在に疑問を投げ掛けたこともある。2010年の口蹄疫の際、防疫資材確保や風評被害対策に奔走する経済連の仕事を見て考えが変わった。「各JAをサポートし、できない部分を補うのが経済連の使命」。政府が推進しようとしている経済連の株式会社化には「公平性や生産者本位の姿勢が失われる」と反対する。

 穏やかで物静かな性格は自他共に認めるところ。若いころは今以上にシャイ(内気)な青年で、JA職員として最初に赴任した給油所では、「いらっしゃいませを大声で言えるまで1週間かかった」と苦笑する。

 都城市太郎坊町の自宅で妻と暮らす。二人で旅行に行くのが夫婦の楽しみだが、「仕事でしばらくはお預けかな」。最近、腰の手術で中断していたゴルフを3年半ぶりに再開した。62歳。(報道部・海老原斉)

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