前任者の任期途中の辞任を受け、開会中の9月定例県議会で選出された。都城市区選出で現在3期目の42歳。同月の一般質問の一部では議長席に座り、議事を進行した。「責任感、重みを感じた。副議長は議会の黒子役。議会運営を円滑に進めるためにも、各会派、委員会との調整に当たっていく」と力を込める。
「いつも遊んでくれる近所の友達や高齢者から信頼される人になる」と、幼少のころから政治の世界を意識していた。一方で、政界は昔から不祥事続きで、母親の不信感は強かった。「政治の世界は無理。医師か弁護士、公務員になって」と懇願されたが、「だったら、自分が信頼される政治家になろう」と奮い立った。
千葉大法経学部を卒業後に帰郷。会社員を経て元参院議員の秘書を5年間務めた後、2011年の県議選で初当選した。
県議会では総務政策常任委員長や議会運営委員長を歴任し、最大会派・自民党でも政審会長、幹事長の要職を務め、若手ながら豊富な経験を持つ。それだけに議会改革への意識も高く、「議会も時代の変化に合わせていく。議員の仕事をもっと知ってもらいたい」と情報発信も工夫。昨年は、一般質問で電動キックボードをテーマに取り上げ、その後のメディア取材で電動ボードを実際に運転する姿が話題となった。
中学時代の同級生の妻、1女2男と同市で暮らす。コロナ禍で家族時間が増え、休日は息子たちとボウリングを楽しむことが多くなった。「いつの間にか背が伸びていた」と娘の成長にも目を細める。