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「宮崎県民球団をつくる会」代表 堀之内秀一郎(ほりのうち・しゅういちろう)さん

2022年10月7日
 本県初の野球独立リーグチーム「宮崎サンシャインズ」誕生へ奔走する。11月に選手を選考するトライアウトを行い、運営会社を年内に設立する。九州独立リーグに来春4チーム目で参入を予定し、「地域に溶け込む球団をつくり、新たな週末の過ごし方を提案できれば」と未来図を描く。

 都城市に本社を置く建設会社「大淀開発」専務。きっかけは、理事長まで務めた都城青年会議所(JC)時代のつながりだった。熊本で独立リーグチームに携わるJC関係者から今年4月ごろ、「宮崎にもチームをつくっては」との話が来た。

 プレー経験はないが野球は大好き。早速、後輩の都城JC理事長経験者らと動き出し、県内競技関係者でつくる県野球協議会の深江義和事務局長にも加わってもらい「つくる会」を発足。9月にリーグ加盟が承認された。

 プロスポーツに触れる機会が少ない現状を変えたいという。県内のチームは、自身が社外取締役を務めるサッカーJリーグ3部(J3)・テゲバジャーロ宮崎のみ。5月に宮崎市で予定されたプロ野球公式戦が「悪天候で中止となり、子どもたちはがっかりしていた。スポーツ文化の格差を感じた」と語る。 年間約1億円と見積もるチーム運営費は、主に企業の協賛金などで賄う。「特定の人や企業ではなく、県民球団として参画意識を持ってもらえれば」と呼びかけていく考えだ。

 都城市若葉町に暮らす。NHK大阪局勤務の弟・礼二郎さん(43)は、朝の連続テレビ小説などを手がけてきたプロデューサー。47歳。

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