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都城市の事業担当副市長に就任した岩崎透(いわさき・とおる)さん

2014年7月6日
 旧都城市と4町が2006年に合併して以降、市職員経験者が副市長を務めるのは初めて。定年退職してから2年ぶりの市役所復帰に、「池田宜永市長の都城を思う熱い心に胸を打たれ、自分も頑張ろうと引き受けた」と語る。

 池田市長は財務省、総括担当の児玉宏紀副市長は県幹部出身で、国、県、市の行政経験者が3役にそろった。その強みを発揮するため、自らは職員とのパイプ役を担うと決意する。職員に対し、「市役所は市民への“サービス産業”。迅速な決定と細かい目配りが必要だ」と意識改革を求める。

 同市で生まれ育ち熊本大工学部を卒業後、1977(昭和52)年に市役所入り。主に企画、財政畑を歩んできた。職員時代の思い出は、財政課長時代に臨んだ合併後初の本格的な予算編成。手法や慣習など旧5市町にはそれぞれの“文化”があり、それぞれに配慮しながらまとめる作業に苦心。年末年始もほとんど休まなかったと振り返る。

 福祉など事業担当副市長という職務を引き受ける上で、退職後2年間在籍した同市社会福祉協議会での仕事は貴重な経験となった。「手を差し伸べなければならない方々、解決しなければならない課題が数多くあることを身をもって知った」。福祉や子育てなど生活に密接に関する諸課題に常に問題意識を持って取り組むつもりだ。

 趣味は音楽や演劇など芸術鑑賞。自宅には学生時代に買ったアンプがあり、今も愛用している。同市甲斐元町に妻(62)と長女(31)の3人暮らし。63歳。(都城支社・橋本恭輔)

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