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宮崎映画祭の実行委員長を務める 臼井省司(うすい・しょうじ)さん

2023年1月11日
 宮崎市の宮崎キネマ館で13~19日に行われる「第28回宮崎映画祭」の実行委員長を務める。同映画祭の初期から運営の要として活動。「第3回の時に当時のスタッフから人がいないと言われて手伝い始めて、気が付けば25年も過ぎていた」と苦笑する。

 大阪府出身。映画好きだった両親の影響を受け、幼い頃から「犬神家の一族」といった角川映画や「ゴジラ」のとりこに。高校2年生の時に東宝が創立記念で上映したゴジラなど怪獣3作品を見て、特撮の歴史に興味を持つ。そこからさらに映画史への関心を深め、より多彩な分野の映画を見るようになった。

 静岡県の大学に進学後は、時間を見つけては東京に行き1泊2日を映画ざんまいで過ごした。時には、3日間オールナイトで17本を鑑賞した経験も。大学卒業後は福岡県の会社に就職。多い時は1年に320本以上の作品に目を通した。「とにかくジャンルにこだわらず、頭がごちゃごちゃになるまで見続ける。すると酔っ払ったような感覚になり、それが忘れられなくなる」

 宮崎映画祭は転勤で宮崎に来た1996年に存在を知った。翌年からスタッフとして関わり続け、第16回以降は何度も実行委トップに就いている。

 同映画祭はあと2回で30回目の節目を迎える。「映画祭は旧作を見直す、宮崎の映画文化にとって貴重な機会」と力説。「見たい映画だけでなく、いろんな作品に出合うと世界が広がる。劇場で映画を見る楽しみをぜひ味わってほしい」と話す。宮崎市在住。57歳。

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