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「第17回わけもんの主張」で最優秀賞に選ばれた 平野佑真(ひらの・ゆうま)さん

2023年3月15日
 県内の若者が政治や選挙について意見を発表する「わけもんの主張」で最優秀賞に輝いた。テーマは「若者の未来を変える」。政治に関心が低いといわれる若者の現状について、自らの体験を織り交ぜながら率直な思いを発表した。

 日南学園高の2年生。普段からユーチューブやインスタグラムなどSNSを楽しんでいるが、「政治や選挙についてのコンテンツは目に入らないし、友達同士でも話題にならない」。興味・関心があるもの以外は表示されにくいSNSが身近な若者にとって、選挙の情報は意識的に見ないと得られないとし、「若者が政治に興味を持たないのではなく、『持てない』のではないか」と投げかける。

 学校での主権者教育が不十分との思いも強い。若者が投票に行かないことのデメリットや、選挙の必要性などを十分に理解できていないため、危機感も感じていないと見立てる。「政治や選挙の仕組みなども、もっと小さな頃から教えてほしかった」と訴える。

 来年2月には18歳となり選挙権を手にする。周りの友人にも声をかけて投票所に足を運ぶつもりだが、「何となく投票に行くだけにはしたくない。しっかりと自分の意思を持って投票したい」。政治家らに対して、SNSの活用をはじめ、若者に届くことを意識した情報発信を求める。

 東京都品川区出身。3歳からサッカーを続けており、クラブコーチの勧めで同校へ進学した。サッカー部でのポジションはキーパー。寮生活を送りながら全国大会出場を目指して練習に明け暮れる。

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