ホーム ひと

日南市副市長に就任した 矢越智郁(やごし・ともふみ)さん

2023年4月22日
 「副市長は大変重責で、本当に自分でいいのだろうかという思いもあった。一方で、地元のために働く機会を頂き、大きな喜びを感じている」

 1日付で日南市副市長に就いた。出身は串間市市木だが、高校は日南高に通った。「祖父が(日南市)南郷町出身で市木も日南の生活圏。串間市同様、地元だと思っている」 1993年県庁入り。福祉生活課を振り出しに議会事務局、総合政策課などを経て、今年3月までは東京事務所行政担当課長。それだけに「一回は本庁に戻ると思っていた。全くの想定外で青天の霹靂(へきれき)」と驚きを隠さない。

 日南市は3月末の東九州道開通をはじめ、市新庁舎供用、道の駅「きたごう」新設、油津港岸壁延伸整備決定など明るい話題が多い。「これらの資源を積極活用し、魅力を発信しながら『オール日南』でさらなる発展に取り組んでいく」と抱負を述べる。

 一方、課題の一つに挙げるのは人口減対策。中山間・地域政策課時代には、集落の厳しい現状を目の当たりしてきた。「なかなかこれといった処方箋がないのが実情だが、知識や経験をフィードバックして地域を後押ししたい」とした上で、市が掲げる「”ひと”と”まち”がきらり輝く元気な日南市」を進めていく姿勢を前面に押し出す。

 趣味は小さい頃から続けている釣りと、5年前に大型免許を取得したバイク。いずれも日南海岸が遊び場だったといい「縁あって導かれたのかな」。宮崎市清武町に妻と愛犬2匹を残し、連続3年目の単身赴任に突入。53歳。

このほかの記事

過去の記事(月別)