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宮崎北署長に就任した 日高俊治(ひだか・としはる)さん

2023年4月28日
 署員約270人を抱える県内最大の警察署トップに就いた。コロナ禍が落ち着き人の動きも活発化すると予想されることから「この3年間で警察官になった若手署員も多い。経験不足が事件事故対応に影響しないよう万全を期す」と気を引き締める。県都の安全・安心を守るため、特に宮崎駅前や繁華街の治安対策に注力するつもりだ。

 1982(昭和57)年に拝命し、20年以上警備畑を歩んだ。2002年から9年間は外務省と警察庁国際テロリズム対策課に出向。北海道洞爺湖サミットなどで国際テロ対策に従事した。「捜査には忍耐力と的確な分析能力が大切」。出向で得た教訓は、今も大切にしている。

 出向後に宮崎南署で交通官兼地域官を務めた際は、事故が多い地点を地図に落とし込み、警戒を強化することで抑止を図る取り組みに尽力。前職の交通部長の際は、この取り組みを県内全域で実施した。「課題を把握して計画的に対策を実行し、評価、改善を繰り返す『PDCAサイクル』を大切にしている」と力を込める。

 着任後、署員には「県民、市民目線を持つ」、「『悪をくじき、弱きを助ける』姿勢を忘れない」、「融和と団結」―の3点を心がけるよう訓示。働き方改革につなげるため、可能な範囲で部署の垣根を超え、連携して業務に当たる体制を整えたい考えだ。

 趣味は日曜大工とウオーキング。宮崎市の自宅でまきストーブを使っており、自らまき割りを行う。「『無』になれる大切な時間」と笑う。自宅に妻と次男を残し、官舎で暮らす。59歳。

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