就任後のあいさつ回りで、宮崎市議会への注目度の高さを改めて実感した。「期待に信頼で応えないといけない。より開かれた議会を目指すチャンスと捉え、議会改革を進めたい」と、穏やかな口調で決意を語る。
同市議会では昨年度、インターネット上で議員と市民がコミュニケーションを取れる双方向型サイトの実証実験を開始するなど、広報広聴機能の強化に努める。
「一方的な発信ではなく、市民の声を把握することが大事」。デジタルツールの活用を進める一方、若い世代の関心を高めようと、小中学生が議員の役割を疑似体験する「子ども議会」も模索する。
宮崎西高卒、亜細亜大大学院修了。税理士として中小企業の経営分析やガバナンス(企業統治)の助言をする中、税金の使途など行政運営に興味を持つように。市議4期、県議1期を務めた父和男さん(85)の影響もあって市議を志し、2011年に初当選した。現在4期目。
執行部に対しては、自身がこれまでも一般質問などで取り上げてきた、内部統制制度や公共施設マネジメントなどの行財政改革を注視したい考え。市制100周年や市役所新庁舎建設といった大型事業を控え「市がどんな将来像を描くのか。現状に合ったものか、拙速すぎないかを見極めたい」と語る。
朝は80~90年代のJ―POPを聴きながらコーヒーを飲むのが日課。日本史に興味を持ち始めた小学2年の長男と「歴史探訪に出かけたい」と?を緩ませる。宮崎市浮田に家族4人暮らし。56歳。