前任者の国復帰を受け、異例となる7月に入っての総務部長就任。「肉付け予算も新しい総合計画アクションプランも動き始めた。流れにしっかり乗りたい」と語る。
河野知事は6月成立の肉付け予算で宮崎再生の加速化と、「若者・子ども」「グリーン成長」「スポーツ観光」の3分野での日本一挑戦プロジェクトを掲げた。「物価高騰も収まらない厳しい環境だが、知事が成果を出すと明言している。各部局が事業を積極的に推進できる環境づくりに努める」と力を込める。
組織力が強みの県庁の根幹となる職員採用にも人口減少の波が押し寄せ、採用試験の倍率が低下している。「今まで通り人材を確保できなくなる可能性はある。多様化する行政ニーズに対応するため、DX推進や個々の能力向上と併せ、前例踏襲の業務が適切かなど総合的に考えないといけない」と危機感をあらわにする。
2005年度から4年間在籍した県土整備部管理課では県官製談合事件後の入札制度改革を担当。「災害時に重要な役割を果たす建設業を守ること、県の信頼を回復することのバランスを考え抜いた」と振り返る。
宮崎市出身。九州大経済学部卒。熊本市に住む2歳の初孫に会うのが何よりの楽しみ。夫婦で暮らす宮崎市の自宅には5年前から保護ネコ2匹、保護犬1匹が同居し、早朝は愛犬の散歩が日課になった。リビングには夫婦共作のキャットウオークを設置。階段を増設するか思案中で、「DIYは妻の方が得意分野なんです」と伴侶を立てた。58歳。