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宮交シティが設立した農業法人「いちごポタジェ」の社長になった 田口 沙緒理(たぐち・さおり)さん

2023年8月31日
 宮交シティ(宮崎市)が今月、同市に設立した農業法人「いちごポタジェ」の社長に就任。親会社いちご(東京)のグループ企業で初の女性トップとなった。

 設立の礎となったのは自ら発案し、県内で4年前に着手した農業支援事業。不動産業を展開するいちごのナレッジ(知識や経験)を農業に転用。担当部長としてニーズに沿った農業施設を整備して貸し出し、売り先もきめ細かにフォローするビジネスの先頭に立った。「支援」から「直営」へとステージを一段上げ「生産にも関わって、持続可能な農業の仕組みをさらに追求していきたい」。

 大阪府豊中市出身。農業支援事業では「質のいい産物を手がける生産者が豊富」と本県の農と食の多様性、奥深さに魅せられた。フットワーク軽く津々浦々を回り、持ち前の快活さで農業者らの懐に飛び込み、人脈、信頼関係を紡いできた。

 その成果の一つが昨年1月に宮交シティ1階にオープンした「みやざきサンクスマーケット」。全26市町村のえりすぐりの加工品、生鮮食品などを販売する。今春には県の「みやざきローカルフードプロジェクトアンバサダー」第1号に委嘱され、県農業流通ブランド課も「バイタリティーにあふれ、宮崎の農と食を磨き上げていくのに欠かせないキーマン」と期待を寄せる。

 いちごポタジェではイチゴ、ライチ、マンゴー、バナナを栽培予定、さらなる品目拡大にも努める。趣味は食べることと、3歳から続けるピアノ。複数のバンドにサポートメンバーで参加、ジャンルを問わず音楽を楽しむ。同志社大卒。38歳。

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