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第67回県高校英語スピーチコンテストで優勝した マクレガー・里紗(りさ)さん

2023年9月22日
 カナダ人の父と日本人の母の間に生まれ、11歳のときにカナダから母の地元である都城市に移住した。2カ国にルーツがあることについて、両親からは「もし何か言われても気にしないこと」と言われて育った。「おかげで『ハーフ』であることに誇りを持ち、いろいろなことをポジティブに受け取る性格になりました」と、はつらつとした表情で話す。

 県高校英語スピーチコンテストで話す内容は「自分に関係のあるテーマ」と決めていた。そんなとき、自分と同じカナダ人と日本人の親を持つ女子高生が、いじめられ自死したという国内のニュースに強い衝撃を受け、「ハーフ・ライフ」と題し原稿を書き上げた。複数の国にルーツを持つ全ての人に向け、いじめ加害者の言葉を真に受けないなどと助言した上で、「助けを求めることをあきらめないで」「あなたは1人じゃないよ」と力強く呼びかけた。

 母国語でもある英語に強い思いを持ち、「忘れないよう父や妹とは日ごろから英語で話している」。高校でも英語教員と日々練習を重ね、本番に臨んだ。「出場者のレベルがとても高く緊張したが、決勝では表情や身ぶり手ぶりを意識して話せた。助言してくれた家族や、指導してくださった先生に『ありがとう』と伝えたい」と喜ぶ。

 10月28日の九州大会に向け「さらに相手に思いが伝わるスピーチ力をつけるため、たくさん練習をする」と意気込みを語る。都城聖ドミニコ学園高の2年生で、所属する陸上部では中距離選手として日々、練習に汗を流している。16歳。

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