「絵を通じて共同募金について知ってもらい、これからの社会福祉の発展を私たち若者が中心となってつくっていきたい」。作品に込めた思いだ。青空と宙に舞う赤い羽根に手を伸ばす子どもの手を描き、無限に広がる未来、自分たちと福祉のつながりをカラフルに表現し、応募総数743点の中から最優秀作に選ばれた。
「中学校の文化祭で募金活動を行うなど、私の地域では学校と共同募金の関わりが多かった」と子どもの手を主役に描いた。そして、無限に広がる未来への希望を青空で、共同募金が関わっていることを赤い羽根で表現。「自分でもうまく描けたと思う。遠くから見ても何を描いているか分かりやすい」と自賛する空から差し込む光は、迫力にあふれている。
10歳年が離れた看護師の姉が母に薬の飲み方を教えている姿などを見て「頼もしくてあこがれがあった」と鵬翔高看護科に入学。選択した美術の授業で応募することになった。その後はインターネットなどを通じて共同募金の趣旨や歴史を学習。学びや応募の機会をくれた教員への感謝を口にし、「受賞したことだけでなく先生が喜んでくれてうれしかった」と笑顔を見せた。 川南町出身。アニメにはまったことをきっかけに中学生の時からキャラクターなどの絵を描くように。他人から美術を習ったことはないが小、中学生のころは児湯郡内の絵画コンクールで複数回入選したという。
電車で1時間以上かけて通学。趣味は、通学中に動画投稿サイトでギター演奏を聞くこと。16歳。