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第57回宮日早起き野球県大会で優勝したあゆの是則監督 黒木英樹(くろぎ・ひでき)さん

2023年10月24日
 16回の出場を誇り、準決勝に7度進み準優勝は3度。頂点にあと一歩届かなかった宮日早起き野球県大会で、結成50年超のチームを悲願の初優勝に導いた。「優勝するまでは(監督を)辞められないとの思いでやってきた。感無量」と笑顔がはじけた。

 日向市出身。プロ野球好きな父らの影響を受け、小学3年からスポーツ少年団で野球を始めた。美々津中で軟式、延岡工業高では硬式をプレー。「清原和博選手の豪快なホームランに憧れた」と毎日の素振りに力を入れた。打撃では好機に強く、高校3年時には夏の甲子園県予選で4強入りも経験した。

 卒業後は地元の社会人チームで汗を流し、同級生に誘われ23歳で現チームに加入。12年前の同大会準優勝時の一塁手で、コーチを経て2年前、監督に就任した。

 野球の魅力は「試合に勝ち、仲間と喜びを分かち合えること」という。信条は「若い子が伸び伸びとプレーできるチームづくり」。地元・富島高野球部の卒業生ら新メンバーを積極的に受け入れるなど世代交代も進んだ。

 「今年こそ優勝しかない」と強い覚悟で臨んだ今大会。選手起用や継投で相手打線をかわすなど要所で勝負勘を発揮した。決勝は八回まで0-0の緊迫した投手戦。「最後まで諦めるな」とチームを鼓舞し続け、九回逆転サヨナラ勝ちという劇的な最後を飾った。

 宮崎市の総合建設業・志多組に勤める土木技術者。港湾担当として県内を飛び回る。趣味は日曜大工。同市下北方町に妻と長女の3人暮らし。50歳。

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