県内で最多の会員を抱える宮崎青年会議所(JC)のトップに1日付で就任した。「歴史と伝統のある組織。先人たちの思いを引き継ぎ、約130人と宮崎を盛り上げていきたい」と気を引き締める。
少子高齢化が進む中、労働力の確保を最優先の課題と捉える。注目しているのは、外国人材の受け入れ。これまで続けてきた交流事業にとどまらず、その先の共存・共栄を思い描く。外国人が住みやすい宮崎に向けて、医療、就職、住居を意味する「医職住」の充実を目指す。
若者の県内就職率の低さも問題視しており、「企業の魅力が子どもたちに十分に伝わっていない」と強調。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)などを推し進め、より魅力を高めてもらうほか、大学などと連携して、マッチングの機会を創出する考えだ。
都農町出身。宮崎市の日向学院高を経て、都内の大学に進学。ゼネコンに入社し、東日本大震災の復興支援に携わった。家族を失いながらも地元のために奮闘する人々の姿を目の当たりにし、帰郷を決意。2021年から同町の建設業・河北で社長を務める。
15年に宮崎JCに入会。宮崎をより魅力ある場所にしたいと考え、理事長に立候補した。「会員を先導していく責任は大きいが、楽しみも大きい」と語る。
趣味はサウナに入ることで、8分3セットがルーティンになっている。「気持ちがリセットされて、また頑張ろうと思える」。39歳。