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九州観光ビジコンで最優秀賞を受賞した宮崎大生 上船真希(うえふね・まき)さん

2024年1月6日
 「潜在観光地」「九州の『好き』をつくる旅」―。耳に残るキーワードと堂々落ち着いた語り口で、他大学を圧倒した。昨年12月、福岡市で開かれた「学生対抗九州観光ビジネスプランコンテスト」の本選。1次審査を通過した10チームによるプレゼンテーションで見事最優秀賞を受賞した。

 宮崎大地域資源創成学部の3年生。チーム長として、ゼミ生5人、院生1人と共に大舞台に挑んだ。テーマに選んだのはオーバーツーリズム(観光公害)。定番観光地からニッチな場所へ、アプリを使って客を分散させるという解決策を提案した。

 「ゼミ生全員で何か形を残したい」との思いで応募したビジコン。週1の打ち合わせは週3~4日となり、本番直前は深夜までチェックを重ねた。審査発表では最後まで名前が呼ばれず不安もよぎったが、受賞スピーチでは「九州を強くすることで地域の光になりたい」と力強く語った。

 その夜の食事会では全員が涙して喜びを共有。受賞を機に、複数の企業から事業化の話が舞い込み「世界は大きく広がった」。ここまで導いてくれた杉山智行教授への感謝は尽きず「少しは恩返しできたかな」と笑顔を見せる。

 これから本格始動するゼミでは、スポーツを通した地域活性化策を探っていく。高校の部活動でバレーボールの魅力にはまったのが全ての出発点。卒業後は生まれ育った鹿児島に戻り「発足したばかりのVリーグ男子チームの広報に携わりたい」と願う。

 霧島市出身。都農町に住む母方の祖母も「受賞を心から喜んでくれた」。21歳。

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