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宮崎県企業局長に就任した 松浦直康(まつうら・なおやす)さん

2024年4月12日
 水力発電所運営、工業用水供給、地域振興(ゴルフ場運営)の三大事業を展開する県企業局のトップに就任した。市町村の小水力発電所建設への協力などは持続可能な開発目標(SDGs)推進にもつながる。「これからの社会に重要な役割を持つ。しっかり事業を前に進めたい」と身を引き締める。

 総合政策部長を最後に、2022年度末で県を退職。23年度は再就職先の県産業振興機構で理事長を務めた。特別職として戻るよう河野知事から打診され、「重責だが期待に応えたい」と引き受けた。信念は「うそをつかない」。上司や外部に対してもストレートに物を言い、課題に正面から向き合ってきた。「その分、怒られもしてきた」

 10年に県総合計画の長期ビジョンを担当リーダーとしてまとめた際には、人口減少による経済、生活への影響を盛り込み問題を提起した。JR宮崎駅西口に20年に開業したアミュプラザみやざきを巡っては、各方面の意見を調整し方針の決定に奔走。「県庁所在地にふさわしいきれいな景観になり、にぎわう様子を見ると、関わって良かったと思う」と振り返る。

 企業局の課題は水力発電所の大規模改修や、九州電力との長期契約終了後の売電収益確保など。「素人なので職員とコミュニケーションを取りながら、経営効率化などを進めたい」と話す。

 宮崎市高岡町の自宅の庭いじりが趣味で、植物に花実が付くのを楽しみに育てる。5人いる孫は全員男の子といい、「やんちゃで大変」と笑う。西都市出身の62歳。

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