国民スポーツ大会(国スポ)・全国障害者スポーツ大会(障スポ)の本県開催が3年後に迫る中、担当組織のトップに立った。「身の引き締まる思い。県民総参加型による、おもてなしの心あふれる大会にしたい」と意気込む。
一橋大法学部を卒業し、1988(昭和63)年に県庁入庁。観光推進課や中山間・地域政策課など、地域づくりに関する部署に多く携わったほか、食品・メディカル産業推進室長の時は、アスリートの食のサポートなどを行うスポーツヘルスケア産業の振興も図った。今回の拝命に「正直驚いたが、これまでの知見を生かしてほしいとの期待もあるのかな」と笑う。
国スポ・障スポは本年度、準備が加速する。7月には本県開催が正式決定の予定。決まれば実行委を立ち上げ本格的な体制がスタートする。12月には新陸上競技場の主競技場や新プールも完成予定で「大会での利用はもちろん、練習場所としてもしっかり活用し、国スポ後も競技力が維持できるような施設にしたい」と見据える。
国スポでの天皇杯獲得(男女総合優勝)を目指し、競技力向上は課題。3年後に「少年」の部(中学3年~高校3年)となる「ターゲットエージ」の強化を図るほか、「成年」の有望選手確保へ、県スポーツ協会が競技力向上推進員として採用する取り組みも。「競技団体と連携しながらすべての競技で底上げする必要がある」と語る。
読書が趣味で、最近は中国のSF小説にはまっている。今年中学生になった長女の成長が楽しみ。日向市出身。58歳。