ボールを追いかけ、砂浜にダイブ―。ダイナミックなプレーが魅力のビーチテニスを本県で広めようと、日南市の大堂津海水浴場で毎年国内大会を開いている。
「パドル」と呼ばれる専用ラケットを使い、空中でボールを打ち合う。ネットの高さは男子1・8メートル、女子1・7メートル、コートはビーチバレーと同じ広さ。テニスやバドミントン、バレーを組み合わせたような競技だ。
大学時代に硬式テニスを始め、趣味で楽しんでいた。2012年に同市の富土海水浴場で開かれていた練習会に誘われて初めてビーチテニスを体験。「ボレーで打ち合うのが自分に合っていて面白かった」。競技に参加するようになり、14年に日本ビーチテニス連盟宮崎支部長に就任した。
大堂津海水浴場で開く大会は、勝敗が連盟の国内ランキングにも反映され、県内外から選手が参加。開催前には地元企業と共にビーチクリーンに取り組み、砂浜のコンディションを整えて選手たちを迎える。「大堂津の砂浜は硬さがちょうどよく競技に向いている。日南の魅力もPRしたい」。27、28日に開かれる今年の大会に向け、準備を進めている。
週に2回、宮崎市の一ツ葉海水浴場で自身も練習。初心者の体験も歓迎しており「宮崎は砂浜が多く温暖な気候で、恵まれた環境。若者に参加してもらいたい」と競技人口増加にも意気込む。
日南市職員。硬式テニスは今も続けており、職場とビーチ、テニスコートを行き来する。同市吾田西に妻と暮らす。福岡県出身。49歳。