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県議会副議長になった 野崎幸士(のざき・こうし)さん

2024年5月2日
 県議会第103代副議長に就いた。「人口減少によるさまざまな課題があるが、行政サービスがすみずみまで届く県政となるよう議長を補佐していきたい」と語る。

 宮崎市清武町出身。35歳で旧清武町議に当選し、宮崎市議を経て県議3期目。20代半ばから和太鼓の講師として通った県内の特別支援学校で、児童生徒の保護者らが「親亡き後」に悩む姿を見続けた数年間が政治家としての原点の一つだ。「政治は弱い人、地域のためにある」。初心は揺るがない。

 県議会では環境農林水産、総務政策常任委員長、議会運営委員長を歴任。最大会派・自民の幹事長、政審会長なども務めた。「どの会派、議員も県をよくしたいというベクトルは一緒。議論の過程で出た意見も最大限生かせるよう努力したい」と意気込む。

 年間大小約30のステージをこなす和太鼓一座座長も務め、スポーツジムでダンスに打ち込み汗を流す行動派。「和太鼓もジムも心身ともにすっきりするし、何よりコミュニケーションが生まれる」

 同市清武町に保育士の妻、1女3男と6人で暮らす現役の子育て世代。「野球や水泳、子どもが一生懸命打ち込む姿はどれも見ていて楽しい」と声を弾ませる。

 県は子ども・子育て日本一へプロジェクトを展開中。「会社員だけでなく、若手農家が育休を取りやすくなるような支援策を準備できているか。教育、福祉などにとどまらず、全庁全職員が細部にまで知恵を絞って施策を展開してほしい」と奮起を促す。52歳。

※「崎」は「たつさき」

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