ホーム ひと

修学行員として通信制大学を卒業した 川口舞華(かわぐち・まいか)さん

2024年5月3日
 銀行業務をこなしながら通信制大学で勉学に励む「修学行員」として今春、通常より2年ほど早い4年間で卒業した。宮崎太陽銀行が制度を導入して初の卒業生。家族、同僚、先輩ら「支えてくれた方々には感謝でいっぱい」と笑顔を見せる一方、「大学の勉強はここで終わりだが、仕事の勉強は続けていきたい」と意欲は尽きない。

 2020年、入行と同時に東京の私立通信制大経済学部に入学。帰宅後4~5時間、経済史や国際金融概論など専門知識を積み上げてきた。動画配信はなく、テキストを読み込みリポートを提出し、テストに挑む日々。ストイックな生活に弱音を吐くことなく、全124単位を取得した。

 周囲を驚かせた忍耐力の裏には、日章学園高校で培った文武両道の実践がある。バドミントンを極めたいと進学した「特別体育コース」(当時)は、朝の課外からすべて特別進学コースと同じカリキュラム。放課後は夜8時まで部活動をこなし、県高校総体団体2位の成績も残した。

 「『学校+部活動』が『大学+仕事』に変わっただけ。高校で勉強する癖がついていた」。さらり、こんな言葉が出るのも高校時代の経験があったから。そして、何より大きかったのは家族の支え。「共働きの両親がいないときも家には祖父母がいてくれた。皆でわいわいと食事をする、そんな何げない日常が力となった」

 バドミントンは今も現役。1年前に始めたゴルフはスコア116、ピアノも得意な才能あふれる22歳。

このほかの記事

過去の記事(月別)