「重責を感じている。うまくかじ取りできるよう、自分なりに一生懸命頑張りたい」。西都市議5期目で5月から担うことになった大役について力強く語る。
「市制施行後、三納出身で議長になったのは私が初めて」という。農家に生まれ、高鍋農業高卒業後に就農。消防団やPTAで地域のため汗をかくうちに、地元住民の強い要望を受けて47歳で市議選に初挑戦、初当選した。
市民の要望は聞きっぱなしにせずに対応、結果が良くなくても報告を欠かさないのが信条。「インフラ整備だったり、人間関係の仲介だったり、うまく結実した時は本当にうれしい」とほほ笑む。
議長として提案したいのは「出向く議会だ」。学校や高齢者クラブなどに足を運び、市政への要望、提案にじかに耳を傾け、議会について知ってもらう。「説明会に来てもらうより、議会が動くところを見てもらいたい」
そうして高めた市民の信頼を背景に執行部に対するチェック機能を発揮していきたい考え。市政の最重要課題として挙げ、議会でも長年議論が紛糾している西都児湯医療センター運営問題については「一日でも早い新病院建設を望む市民の声は多い」と執行部の積極的対応を要望、注視していく構えだ。
高校、社会人チームで打ち込んだラグビーの日本代表戦を観戦するのが楽しみ。「15人みんなが力を発揮し、一つになってトライという結果につながっていけばとの思いは西都市議会にも通じる」。同市平郡の自宅に妻、母、次男と暮らす。65歳。