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自分らしさを表現するコンテスト世界大会に出場する 押川彩旗(おしかわ・さき)さん

2024年5月29日
 都内で昨年7月開かれた、自分らしさを表現するコンテスト「ミズ・ブリリアントソウル2023」で準グランプリを受賞し、今年6月10日にマレーシアで開かれる世界大会への切符をつかんだ。ドメスティックバイオレンス(DV)など、つらい過去を乗り越えた快挙。「上位入りし、同じ境遇の女性を勇気づけたい」と意気込む。

 県内の高校卒業後、県外で鍼灸(しんきゅう)師などとして働き、2014年の帰郷後は看護師として勤務した。多忙な日々を過ごす間に、当時のパートナーからのDVや、不妊治療からの流産を経験。うつになり、引きこもる時期もあった。憔悴(しょうすい)する姿を見かねた知人に勧められたのが同コンテスト。「出場を通じて、自信に輝く女性になりたい」と意を決した。

 コンテストは、外見の美しさだけではなく、人生を楽しみ、それを惜しみなく表現できているかを基準に、ウオーキングやスピーチなどを審査する。2019、20年と出場したが、世界大会には届かず「どうしても最高のステージに立ちたい」と一念発起。23年のコンテストに向けては、仕事と家事の合間をぬって、東京や福岡まで足を運びレッスンを続けた。本番ではつらい記憶を断ち切るような堂々とした立ち居振る舞いを披露し、念願の世界大会出場を手にした。

 「嫌なことがあってもプラス思考でいられるようになった」と、コンテストとの出合いに感謝する。世界大会後には、女性への暴力根絶を目指すパープルリボン運動に積極的に参加する考えだ。宮崎市に母、夫と3人暮らし。52歳。

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