本県初の公認スポーツ栄養士として、ジュニアアスリートの食事内容を確認し、減量や筋力アップなど個々の目標に応じて、栄養面のアドバイスをしている。「練習に休みはあるが、食事にはない。食事で差を付け、選手がパフォーマンスを最大限発揮できるよう支援したい」と語る。
野球部だった高校時代「食トレ」と称して、部員は一律に丼飯3杯食べろなどと指導を受けていた。量を食べさせることだけが先行し、効果を実感できないままメンタルに負荷がかかる者もいた。
15年以上たった今でも同様の指導を行っているところは多い。しかし、一つの部活でも年齢や体格など一人一人異なる。「正しいスポーツ栄養の知識を広げたい」と、昨年10月の資格取得を機に、宮崎スポーツ栄養協会を立ち上げ、県内の栄養教諭らを集めて知見を共有。部活動生らのアドバイスに役立ててもらおうと、実践事例を報告している。
日中は宮崎市内の病院で管理栄養士として勤務。終業後すぐに日章学園ボクシング部や、本庄高サッカー部などの元へ行き、選手が普段どんな食事をしているのかを調べ、増量や減量など個々の目標を聞いた上で、改善点をアドバイス。定期的に測定して効果を確認している。
インターハイや国民スポーツ大会にも帯同し、食事の面から選手のコンディションを支えることも。ゆっくり休める日は月1日あるかどうかだが「少しでも多くの人に、栄養の大切さを意識してもらえたら」と奔走する。
趣味は料理とマラソン。出身地の同市在住。31歳。