昨年5月から副議長として、松田満男議長と二人三脚でイレギュラーな市議会のかじ取りに力を注いできた。病気療養で職を降りた議長の後任に立候補し満票で選任。「残任期間を託すという思いを受け止め頑張りたい。周辺自治体のフラッグシップ的な役割を担えるような街にしていきたい」と意気込む。
延岡市出身。延岡商業高卒業後、地元にも拠点がある物流大手センコーに入社。現場や労務管理などを担った。社会貢献活動を推進する社内や労働組合で、市議擁立の動きが加速。組合に長く携わってきた経験を買われ、組織内候補として2007年に初当選した。
市議会では「空飛ぶクルマ」を医療などで活用する事業を巡り紛糾したり、市職員の不祥事で百条委員会が設置されたりする事態が続く。議会として大切なのは「一人一人考えは違っても、市の良い未来のためという同じ方向のレールに乗って進むこと」だと考える。
そういう意味で、目標は「電車をイメージさせる議会運営」。「”脱線”しないよう意見集約するのが私の役目」と位置付ける。
5月の所信表明では、議会活動報告会の見直しや海外視察の凍結解除を進める方針を示した。任期が前議長の残任期間に当たる1年間であることを踏まえ「まずは小さな改革を掲げた」という。「皆の理解を得ながら、少しずつ議会をブラッシュアップできれば」
議員5期目。趣味は約7年前に始めた「自伐型林業」で「公務がない土日は基本的に山」と笑う。同市大貫町で家族4人で暮らす。59歳。