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ライオンズクラブ国際協会337―B地区ガバナーに就任した 武永健治郎(たけなが・けんじろう)さん

2024年8月21日
 スローガンに「地域のシーズ(種)を見つけてネクストステージへ」を掲げたのは、変化する世界情勢や会員の減少などに対応する「挑戦」を促すためだ。父の故向一郎さんと親子2代でのガバナーに先月就任し「世界で活動する奉仕団体だからこそできる強みを突き詰める」と決意をみなぎらせる。

 2009年に都城きりしまライオンズクラブに入会。15年に地区YCE委員となりクラブの価値を再認識した。若者の海外でのホームステイ体験を支援し帰国後のたくましくなった姿に感動。「社会に貢献できている」と感じた瞬間だった。

 337―B地区は、本県と大分県の計58クラブ、約1900人で構成する。近年は会員数の減少やクラブの解散に直面。中でも、危機感を強めたのが、今年の能登半島地震だった。支援のお金や物資、人材を送ろうにも「空白地帯」には届かない現実が立ちはだかった。「救える命が救えない状況だけは避けなければ」

 打開策の一つとして後押しするのが、大学生が学内にクラブ支部を設ける取り組みだ。今年1月には都城市の南九州大に地区内で初めて設立され「ボランティアの喜びを共有できれば」と意気込む。

 本業は厨房機器製造のフジキン(同市)の社長で、熟成肉をつくるドライエイジングセラーなど革新的な商品を開発。変化を恐れない姿勢はクラブ運営にも共通する。「二足のわらじで息抜きは空き時間のスマホゲームぐらい」と笑うが、体調維持のため先日、2年ぶりにゴルフを再開した。同市出身、在住の52歳。

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