ホーム ひと

細島税関支署長に就任した 田口大孝(たぐち・ひろたか)さん

2024年8月25日
 不正輸出入に目を光らせ、時に麻薬など薬物密輸も取り締まる税関。宮崎空港と油津港の出張所も管轄する細島税関支署のトップに7月に着任した。職員には「細島港は九州でも重要な港。税関の役割を考えながら地域ニーズを把握し、国民の皆さまへの丁寧な対応を心がけてほしい」と求める。

 本県赴任は初めてだが、高校時代にウミガメの産卵を見るため日南を訪れたことが思い出に残っているという。「海や山が近く、多くの古墳や神話などが残る歴史あふれた土地。人柄も温かく、故郷に戻ってきたよう」と好印象を抱く。

 デジタル化やキャッシュレス化で税関の仕事が変化しつつある。加えて管内では細島港の整備が進み、インバウンド(訪日客)の増加も見込まれる。「税関の役割や業務について、もっとPRしていければ」と意欲を見せる。

 前任地は博多税関支署。主に商業貨物の輸出入通関や人事部門などを担ってきた。約20年前、初めて手続きする輸入者に書類の書き方を丁寧に教えた際、後日届いた1枚の礼状を今も大事にしている。「自分の中の宝物。時折見返しては、やってきた仕事は間違っていなかったと、元気をもらっている」とほほ笑む。

 大分県宇佐市出身。高校時代に励んだバレーボールを職場の仲間と楽しむほか、現在はボクシングジムにも通う。歴史探訪も好きで「日向の日知屋城跡をはじめ県内の出城跡を巡ってみたい」と話す。長男、長女は独立し、福岡県中間市に妻を残して単身赴任の52歳。

このほかの記事

過去の記事(月別)