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第40回宮日旗争奪・県地区対抗ゴルフ選手権個人戦で優勝した 日高雅司(ひだか・まさし)さん

2014年9月8日
 過去2連覇したこともある実力者だが、3年ぶりの栄冠は重みが違った。「前回は追いかける立場。今回は優勝しかないと思っていた。苦しい2日間、応援してくれた全員に感謝したい」。表彰式でマイクの前に立った37歳はこみ上げる感情を抑えきれなかった。

 中学から社会人まで野球に打ち込み、本格的にゴルフに転向したのは24歳。地元の先輩たちに誘われ「軽い気持ちで」始めたが、野球で培った運動神経を武器にめきめきと上達した。

 2010年の宮日旗で初優勝し、翌年の全国都道府県対抗アマチュア選手権では個人戦9位。トップアマチュアの仲間入りを果たした。今大会も正確なショットやパットで次々とピンチをしのぎ、ライバルたちも絶賛する技術の持ち主だ。

 ことし4月、小学2年の長男が地元ソフトボールチーム「みずほ子供会」に入部したのを機に、コーチに就任。週2回の練習にはほぼ顔を出し、決勝があった7日朝は、試合に向かうために集合した子どもたちに見送られ会場に向かった。

 スコアを伸ばせない苦しい場面で、思い出したのは、優勝を期待する教え子たちの激励だった。「子どもたちには『ミスをしても諦めるな』と言ってきた。だから、自分が簡単に折れるわけにはいかなかった」 5月1日に三男が誕生し、3男1女の父に。地元の宮崎市内で営む居酒屋は年中無休のため、休日の時間は貴重だ。「家庭も仕事もゴルフも全力で打ち込む」と、一家だんらんを欠かさない。同市芳士。
(運動部・坂元穂高)

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