節目の50回を迎えた宮日旗争奪・県地区対抗ゴルフ選手権で接戦を制し、16年ぶり3度目の優勝を果たした。「最後のパットが入り勝たせてもらった。年を取って飛距離は出ず、勝つ要素はほとんどないが、努力して頑張りたい」。表彰式では出場選手らを前に喜びを語った。
鹿児島市出身。都城泉ケ丘高を卒業後に就職した旧国鉄時代にゴルフを始めた。最初は遊びだったというゴルフはその後の人生を変える。ゴルフにはまり、都城市内の総合スポーツ店に転職。14年間、店のゴルフ部門でクラブ販売などに携わり、知識を蓄えた。
その頃「もっとうまくなりたい」と競技の世界に入った。同選手権がスタートで、27歳で都城地区予選に初参加。30歳で初めて予選を通過し、本大会に進んだ。体調不良だった60歳の年を除き、毎年参加し続けている。
今回の優勝に「まだレギュラーでやれるのではと錯覚する。若い人たちと一緒にプレーできるのは楽しい。チーム対抗は仲間意識が強くなる」と大会の魅力を語り、これからも参加するつもりだ。
両肩を痛めており、練習で打つ「100球のうち、60、70球はアプローチ」というが、向上心は衰えない。ミッドシニアを制した今年の宮日シニアや九州シニア、同ミッドシニアの大会に出場した。
40歳で開いたゴルフクラブの販売、修理店を経営。2014年のダンロップフェニックストーナメントのプロアマ戦で、松山英樹選手とラウンドしたのが「一番の自慢」。都城市菖蒲原町で妻、長女と3人暮らし。64歳。