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全国警察柔道選手権大会73キロ級で優勝した県警巡査 大畑侑介(おおはた・ゆうすけ)さん

2014年9月13日
 決勝戦の相手は沖縄の伝統文化の一つである沖縄角力(すもう)のチャンピオン。「初出場で序盤はかなり緊張していたが、次第にほぐれ、決勝戦ではベストの精神状態だった。積極的に技を掛けるという自分の柔道を貫き、実力を出し切れた」。身長168センチの小柄な体で、県警として13年ぶりの優勝を引き寄せた。

 小林市野尻町出身。父の勧めで小学1年から柔道を始めた。「勝てば勝つほど楽しくなり」、野尻中、宮崎日大高時代には通算5度の県大会で優勝した。県大会では実績を残しながらも、全国大会には縁がなかった。

 国学院大に入学後は、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会でのベスト8が最高。なかなか結果が出なかったが、「柔道は自分にとってなくてはならないもの」。ひたすら練習を重ねた。

 昨年県警入りし、本年度に機動隊に配属された。レンジャーとして10メートルの高さからロープで下りる降下訓練や水難事故での救出法を学ぶ潜水訓練など厳しい訓練をこなし、さらに1日4時間以上の柔道練習に励む。「柔道が仕事になり、県民の安全安心を守るという目標ができた。より柔道に真面目に取り組むようになった」と柔道一筋の日々を送る。

 次の目標は10月に東京で行われる全国警察柔道大会。「仲間とともに、一戦一戦を大事にして優勝を狙いたい」と意気込む。友人と一緒に宮崎港で釣りをするのが趣味。月に1度ほど実家に帰り、3匹の猫に癒やされている。宮崎市天満町の官舎で暮らす。23歳。
(報道部・横山侑季)

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