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九州管区内警察拳銃射撃競技大会で、県勢7年ぶりの個人優勝 宮田 朋幸(みやた・ともゆき)さん

2014年10月4日
 「まさか優勝できるなんて」。9月に福岡市での九州管区内警察拳銃射撃競技大会で、県勢7年ぶりの個人部門を制した瞬間を思い出すと、自然と笑みがこぼれる。

 自身3回目の大会で、初めて挑んだ制服警察官の部。射撃の前半で的の中心(10点)を射抜けず、9点をとらえるミスを繰り返した。集中を切らしかけたが「やったことは仕方ない」と頭を切り替えた。次第に直径約10センチの中心を面白いようにとらえ始め「調子が良すぎて、引き金を引いた瞬間、10点に当たるのが分かるくらい」。集中を切らさず、40発中36発を命中させ、400点満点中396点を記録。初めての頂点に立った。

 警察学校時代の射撃訓練で常にトップを争っていた腕前を認められ、12年、特別訓練員に選ばれた。同大会出場者がつくる拳銃射撃部を率いた警務部教養課大野隆文監督(42)は「マイペースな性格だが、周囲を気にしない集中力が持ち味」と、メンタルの強さを高く評価する。

 大会で繰り返した言葉は「平常心を忘れない」。連日、朝8時から夕方まで猛練習を重ねてきた。全国大会は11月に東京で開催される。「訓練通りの安定した射撃をできるようになりたい」と見据えた。

 23歳で県警入りし、現在は高岡署地域課、綾駐在所に勤務。日々の業務では「警察官として何をするべきか、住民と同じ目線で考えていきたい」と話す。趣味は海釣りで、休日は宮崎港や日向市の細島港に出向く。国富町木脇の実家に家族5人暮らし。27歳。(報道部・高橋良太)

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