勉強会にバドミントン、山登り、ついにはお笑いライブまで。本業は日向市職員だが、職場の同僚や後輩、知人らを誘って次から次にイベントを企画する。周囲の評を総合すると“エネルギーの塊”。週1回、案内のメールを送る相手は約70人に上るという。
「地域づくりとか大それた考えは全くない。肩書や年齢を超えて素の人間同士で付き合いたいだけ。そのためには人と一緒に汗をかく。人と仲良くなるにはこれが一番」と豪快に笑う。
15日には、通算5回目となる自主企画のお笑いライブ「いつまでやるんだ閉店セール」(同市文化交流センター)を控える。お笑いを本格的に勉強したことはない。これもまた、学生時代から続けたラグビーの第一線を退いた後の「エネルギーを発散する場」だ。第1回から経費を負担し、観客を招待。会場の確保や告知、運営など裏方仕事もほぼ1人でこなす。
初舞台は11年前。予想を大きく上回る約300人が来場。子どもからお年寄りまで、会場にあふれる笑顔に胸が熱くなり、人を喜ばせたり笑わせたりするのが大好き、という幼少時からの性格が一気に爆発。「閉店セール」と銘打ちながらも繰り返し開催するのは、毎回違った感動があるからだ。
月に1、2回開く勉強会は子どもの貧困など社会問題から歴史まで幅広く、100回を超えた。「お笑いでも勉強会でも、顔を合わせることが何より大切」とどこまでも熱い。趣味は「妻とのカフェ巡り」という41歳。同市財光寺。(日向支局・島田喜恵)