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宮日旗争奪県ソフトボールK球の部で優勝した都城バスターズ主将 木之下 浩一(きのした・こういち)さん

2014年11月30日
 捕手としてチームを引っ張った。絶妙な配球で投手を巧みにリード。3年ぶりの頂点にも、「要求通り投げられるピッチャーが一番すごい。守備も慌てずによく守れていた」と、チームメートへのねぎらいの言葉を真っ先に口にした。

 昨年は決勝で1点差負け。最終回、甘くなった配球を読まれて逆転を許した。以来「打たれるのは捕手の責任」が口癖に。今大会、その思いは強気のリードに表れた。積極的に内角へミットを構え、満足なスイングを許さない。一方で、前の打席で安打されたコースをあえて要求することもあった。要所で硬軟を使い分け、打者との駆け引きを制した。

 約15年前、宮里秀美監督から主将に指名された。週1回の練習は欠かさず参加し、グラウンドには誰より早く顔を出す。

 「主将として厳しいことを言うこともある。自分が率先して動かないと、言葉に重みが出ない」。職業や年齢がバラバラのクラブチームをまとめ上げるこつを明かす。「グラウンドでの姿が全てではない」と、仕事中でもチームメートの勤務先を訪ね、その人となりを積極的に理解するよう努める。

 高校まで野球やソフトテニスに打ち込み、ソフトボールを始めたのは専門学校を卒業してから。競技歴は短いが、「ソフトボールは最高の趣味。休日もずっと考えている」と、すっかり魅力にとりつかれた。「若手が成長するためにも、簡単に引っ込むわけにはいかないでしょ」と笑い飛ばす元気な41歳。都城市若葉町。(運動部・坂元穂高)

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