4月1日に就任、3日後には上京し、出身省庁の国土交通省へ。都城志布志道路の未着工区間の事業化を要望した。「ちょうど箇所付け作業の時期だろうと思って。インフラ関係は専門でやってきたので、経験を生かす」と力を込める。
本県で初めて導入された副知事2人制の一翼となった。主に環境森林、商工観光労働、農政水産分野のほか、国との連絡調整役を担当。早速意欲的に役割をこなす。
「専門外」ではフードビジネスを重点施策に挙げる。「勉強してなるべく早く追い付き、知事の思いを実現したい。これだけいい素材があるので活路はある。まずは自分の舌で味わってから」 東大卒業後、1990年に旧建設省入省。都市計画などの仕事に携わってきた。2006年には「歴史まちづくり法」策定も。「まちづくりを支援し、古い街並みを残そうという法律。宮崎ではまだ認定がないが、飫肥の城下町や美々津など活用できそうな場所は多い」と指摘する。歴史ある建物は個人的にも好きで、「県庁もいい」。神社巡りが趣味で、すでに県内で3カ所行ったほど。
穏やかな物腰は「仕事は楽ではないが楽しくやる」というモットーから。また褒めるときはすぐに褒め、怒るときは一晩寝かしてからと決めている。出向した民間会社で学んだという。
埼玉県所沢市出身。旅行や出張以外で関東から出たことはなく、初めての九州暮らしとなる。ただ「専ら芋」の焼酎党で、なじむのに苦労は少なそうだ。宮崎市内の公舎で1人暮らし。45歳。(報道部・足立希)