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宮崎地方法務局長に就任した 二宮宏光(にのみや・ひろみつ)さん

2013年4月16日
 土地建物の登記などを手掛ける法務局を“サービス官庁”と称し、「職員が行うのは国民の財産や人権を守る重要な仕事。県民に親しまれ、信頼される役所になるよう最善を尽くす」と穏やかな口調で抱負を語る。

 着任に際し職員には「楽しく仕事をしよう」と呼び掛けた。自らの基本理念でもあり「高いレベルで仕事をするには一人一人が能力を高めるしかない。それには職場環境が重要」と強調。「民間の店でも活気があると来て良かったと思う。満足感が違う。負託された仕事を適切にこなすことが最低限の務めだが、それだけでは満足してもらえない」。県民の満足度を何より重視する姿勢をにじませる。

 人権啓発活動や人権を侵された人の救済なども法務局の重要な役割の一つだ。滋賀県大津市で中学生が自殺した問題などに触れ、「社会的な関心の高まりから、いじめや体罰の相談が増えている」と現状を分析。また、インターネット掲示板で個人を攻撃、プライバシーを侵害するケースも増えており、「卑劣で許し難い人権侵犯だ。粘り強く対応したい」と力を込める。

 九州勤務は長崎県に続き2回目で本県は初めて。前任地は高知県で「よく似た風土だが宮崎の方がより南国ムードが強い」と感じる。休日を利用し、宮崎を隅から隅まで満喫するつもりだ。

 趣味はゴルフと釣り。「特にゴルフが好きで宮崎の有名なゴルフコースで一度はプレーしたい」と笑顔。宮崎市内に妻と2人暮らし。愛媛県大洲市出身。55歳。(報道部・佐賀信行)

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