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宮崎労働局長になった松竹泰男(まつたけ・やすお)さん

2013年4月17日
 「家庭に笑顔があふれる幸せな生活、その根本となるのが雇用だ。意欲ある人がしっかり報われる労働環境の整備に力を尽くしたい」。柔和な笑みをたたえながらも、きっぱりと持論を語るさまからは、意志の強さがにじむ。

 前任地の愛知労働局から、1日付で着任した。県内7カ所のハローワーク、4カ所の労働基準監督署を取りまとめるトップを務める。

 京都産業大学卒業後、1982(昭和57)年に福岡県で地方事務官として採用され、5年後に厚労省(旧労働省)へ入省。主に雇用政策の立案や障害者の就労促進に携わってきた。

 高校新卒者のうち、およそ4割が県外へ就職する本県。その現状を「せっかく県内で育んだ知識や技術の流出。もったいない」と話し、人材の県内定着化を重点課題の一つに挙げる。

 低迷する有効求人倍率、男女間の労働格差などさまざまな課題と合わせ、組織間連携がその鍵と見る。「一機関では限界がある。商工団体や各自治体と連携を密にするためにも、直接足を運び、まずは自分の人となりを知ってもらいたい」と力を込める。

 長崎県佐世保市出身。本県での勤務は初めてだが、「九州というだけで安心感がある。自然豊かな四季の風景が楽しみ」と新天地での生活に胸を弾ませる。

 趣味はプロレス観戦で、2代目タイガーマスクとしても知られる故三沢光晴選手の大ファン。往年の名試合を映像で見るたびに胸を熱くする。宮崎市の公舎に1人暮らし。53歳。
(報道部・佐藤友彦)

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